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ボウエンのムーブについて

『Importance of Symmetry』の著者である Graham Pennington 氏の記事を翻訳しました。
ボウエン・テクニックの「ムーブ」について、的確に記述されています。

ボウエン・テクニックのムーブについて

最も単純なレベルで言うと、ボウエン・セラピーは、私たちが「ムーブ」と呼ぶ、特定の組織に対するマニピュレーションにより、身体の機能を回復することを試みます。
セッションの成功は、私たちが行うムーブの質、そして位置に大きく関係しています。ボウエンのセラピストとしては、私たちは二つの大きな課題に直面しています。最初の課題は、ムーブを施す適切な場所を特定する能力を開発することです。 2つ目の課題は、ムーブを効率的に施すことです。
ムーブを理解するための最良の方法の1つは、ムーブは、3つの構成要素で構成されていると考えることです。これら3つの要素は、認識、治療的介入、そして確認です。

すべては、あなたの指を通して感知することにかかっています…

1つの「ムーブ」の中に、同時に、評価、修正、確認の要素が含まれているので。

  - Dr. Romney Smeeton

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認識

ムーブの最初の要素は触覚による「認識」のプロセスを含みます。
触覚認識は、病理学的な質感や状態を認識するための重要なスキルです。私たちが組織に「チャンレジ」してムーブのプロセスを開始すると、組織の質感と状態を認識するようになります。これは主に、正常なムーブの過程において、セラピストが、緊張や異常な抵抗を意識的に認識できる感覚過程です。

「トムは常に組織の緊張を意識していて、指でセッションの間、継続的に評価していました…

 私は、今でもトムが手をあるからだのいろいろな位置に置いて、巧みに、そして効果的に評価している様子を思い浮かべることができます。」

- Oswald Rentsch

ボウエン・セラピーでは、それぞれのムーブは、特徴的なパターンを持っています 。それ自体がある種の「キネティックの記号」です。例えば、膝蓋骨の上、外側広筋腱上で一般的に行われるムーブは、非常に独特であるといえます。それは後頭部の下の僧帽筋の付着部上に行われるムーブとは非常に異なる感触およびムーブのパターンを有し、内果の脛骨神経の上に行われるムーブは直腸腹部上、横隔膜の下で行われるムーブとも非常に異なる特徴を有します。
セラピストが、様々なムーブの通常の状態を習得するにつれて、組織が特定のムーブを通してどのように反応するかについての期待が形成されます。これがわかるようになれば、私たちの指が異常を知らせることができるようになります。。もちろん、これは私たちがムーブを施す指に、注意深く耳を傾けることができることにかかっています。


「形態と機能が通常であるかどうかのイメージは、心の目で見なければなりません。

それができなければ、私たちの仕事になりません。」

- Andrew Taylor Still

特定の部位で病理を認識したら、ムーブの性質は「評価モード」から「治療モード」に変わります。この微妙さは、よく理解されていません。多くの人にとって、ボウエン・テクニックは(評価の方法ではなく)主に治療の方法として教えられてきたので、多くのセラピストが常にあらゆる場所で治療のムーブをするプロセスに取り組んでいるように見受けられます。これは、単にムーブを通して、観察・評価するのではなく、セラピストの心と指が常に「治療モード」にあることを意味します。


「多くの人にとって、ボウエン・セラピーは治療法として教えられてきました。
 しかし、まず第一に、それは評価の方法です。」

治療的介入


異常な組織を認識したら、その組織内の適切な場所と深さを目指してムーブを施すことを目標とします。これを効果的に行うためには、複数のレベルと深さを探りながら、一般的な領域全体の組織を評価できなければなりません。この探査を通して、私たちの指は、常に指が評価し探求している組織の「リアルタイムの画像」を私たちに送っている必要があります。この情報が得られれば、セラピストは、適用する必要があるムーブの特定の場所と深さがわかります。どれくらいのチャレンジが必要か、どのくらいの時間それを適用する必要があるか、そしてどの程度の圧力をムーブに使用する必要があるのか​​がわかります。その場所、圧力、深さをその場で感じたものに反応させることで、組織内で最適な治療反応が得られるようになります。

 

このような理由で、局所組織の病理学に応じて、あらゆる場所でのムーブは、位置、圧力、および深さが著しく異なります。セラピストには、柔軟性、適応性が必要となります。私たちが使う圧力はクライアントや組織の病理によって大きく変化するはずですが、それは常に私たちが治療している箇所に対して「敏感」に対処するからです。良いセラピストは必要な変化を促進する最小の圧力を使うでしょうが、多くの場合、その圧力は今日のボウエン・セラピーで一般的に使われている表面的な圧力よりは、はるかに大きい必要があります。

 
「トムの治療は時には痛いかもしれません…
 深くて軽い圧力  一つの治療に両方が含まれているかもしれません
 トムの治療は「苦しみとエクスタシー」でした。」

Dr. Romney Smeeton


確認

治療のムーブが施されたら、身体は数分間、反応する時間が必要です。この待ち時間中に、局所組織に変化があるだけでなく、他の場所にも反応があります。これらの反応が起こるのに適切な時間が経過した後、組織には再びムーブを施すことができます。この時には「再評価モード」となります。このようにして、セラピストはムーブを用いて、局所的変化の触覚的確認を得ることができます。より広範囲の変化も起こったことを確認するために、他のムーブを繰り返すことが可能かもしれません。セラピストが原初の機能障害の部位で変化が始まったと確信したら、身体は治癒する時間を与えられなければなりません。そうすれば、予想される予後に関して自信を持って患者さんを送り出すことができます。

ボウエンのムーブは複雑な感覚プロセスで、知的なタッチと触覚認識のプロセスを通して常にセラピストに情報を与えています。私たちがこのプロセスを受け入れる瞬間から、私たちは慎重にそして目標を定めた方法でムーブを適用し、私たちが取り組んでいる組織から継続的なフィードバックを受けます。このようなアプローチを採用することで、私たちはますます私たちの指に意識を持っていく旅を始めます。


「診断、知覚、そして治療的に指を使う
 それこそが、とてもシンプルで深いことです。」

  Dr. James Jealous オステオパス

すべてのムーブが主に診断と知覚のために使われるとき、私たちの指は見ることと聞くことを学びます。それらは私たちの目と耳になり、新しい情報の世界が私たちに利用可能となります。

この同じスキルは、組織内を検索して特定の領域をターゲットにし、組織の反応の再評価をした時に、特定のムーブの成功を定量化することができます。スキルや敏感さがますます洗練されるにつれて、私たちは身体で何が起こっているのかをますます意識できるようになります。

セラピストにとって、このプロセスはそれ自体が報酬です。


「あなたの報酬は、あなたが登るにつれて地平線が広がることです。
 そして、あなたがその報酬に達成するならば、あなたは他に何も求めないでしょう。」

- Cecelia Payne





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釧路モジュール2修了

5月は、カリフォルニアで日常の施術の合間にも、モジュール3馬のコースの指導があり、6月にはアメリカやカナダでボウエンを一緒に教えているシカゴのリサとの、クラスの打ち合わせなどもありで、あっという間の2ヶ月でした。

リサとは、セドナで会い、お互いに痛む膝をボウエンでケアした結果、かなり調子よくなり、連日4時間から6時間のハイキングができました。
あまりに調子が良くなりすぎて、登った山の頂上でさらに2時間くらい歩き回り、降りる道がわからなくなり焦る、というアクシデントもありましたが、無事に生還できて、日本でのクラスを行うこともできました。ホッ

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これに味をしめ、また時々会ってお互いに施術しよう、と言っています。
施術者として、クライアントさんがボウエンの効果に驚く姿はほぼ毎日、目にしますが、自ずからボウエンの効果を実感する機会というのも大切ですね。

7月に入り、東京でもモジュール3が終わりました。卒業生が再履修に参加してくれて、とてもいいクラスでした

そして、釧路でのセラピストさん向けのモジュール1、2も大変楽しく終えることができました。
皆さん、トラウマケアのセラピストさんで、タッチセラピーやソマティック・エクスペリエンシング(SE)などを使っていらっしゃいます。
それだけに、チューンインする能力が高く、かなり濃縮した4日間でしたが、ボウエンのコンセプトをきちんと理解してもらえた手応えがありました。
私もTRE(トラウマ・リリース・エクササイズ)の課題図書や、イギリスで習っているトラウマ・セラピーの先生が友達づきあいをしている関係から、ピーター・ラヴィーンの著書や考え方には多少慣れ親しんでいますが、生徒さんたちの会話のあちこちに、用語も出てきて、それを聞いていると、今後、ボウエンを新しいクライアントさんとのラポールを築くきっかけにしたり、既存のクライアントさんとのプロセスを進める手がかりに使えたりという可能性を感じました。

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明後日カリフォルニアに帰ると、その日から施術。間も無く、モジュール4、馬のクラス、とあっという間にまた日本に戻ってくることになりそうです。

釧路は、すでにモジュール7まで日程が決まっていて年内には資格をとれる人が出そうですが、東京はクラスの人数が少ないのに日程調整が難しく、どうなるか。。。。
東京の人たちは、実践経験もあり力のある人たちなので、きっちり進めていきたいと願っています。









テーマ : 癒し・ヒーリング
ジャンル : 心と身体

もうすぐゴールデンウィーク

あっという間に3月も終わり、4月も下旬になってしまいました。

日本とカリフォルニアで、ほぼ同時にボウエンの基礎編クラスが進行しており、3月末はカリフォルニアで、4月には東京でモジュール2のクラスが修了しました。
また、4月には市川で、導入編のクラスも行い、少し犬のムーブも練習しました。

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ご協力いただいたワンちゃんたち、皆で練習させてもらったので、かなりリラックス、というかほとんど眠ってしまっていました。
このクラスからも、ボウエンを本格的に習ってみたいという方が何人か出てきたので、また日本でも、基礎編クラスを始めたいと思っています。

カリフォルニアの方でも、鍼灸師、マッサージセラピスト、フィジカルセラピストの方たちが見学に来たり、クラスを取りたいと言ってきてくださるので、今年中にもう1つクラスを始められたらいいなと思っています。

また9月には、シアトルで、アメリカ人のボウエン・セラピスト向けのセミナーを開催することが決定しました。
このセミナーの内容は、ボウエン・スクール・ジャパンの基礎編のクラスの中に組み込んでやっています。

Graham Pennington のテキストブックの翻訳も、少しずつですが、進んでいます。





嬉しいニュース

カリフォルニアも今日から春です。

急に暖かくなってきました。朝晩は少し冷え込むものの、日中は16℃。氷点下にはならなくなりました。
そして、あと一雨きたら、乾季に入りそうです。

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庭で花見ができそうな勢いです。梅ですが、、、、

今日はとても嬉しい知らせがありました!

日本に行くたびにボウエンを受けにいらしてくれていたクライアントさん。
かれこれ、1年3ヶ月くらいのおつきあいになるのですが、妊娠されたとのこと。
「不妊治療」に通っていらしたわけではありませんが、お会いするたびに、お体がしっかりしてきて、歩き方もかわって、そして顔色もよくなり、何よりもとても明るく元気になってきていたのです。

前回施術の後に、これはもういける! と思いました。
そのことを、彼女にも伝えました。
それから、彼女のその日、たまたま2つ重なってご縁のあったラッキーチャーム(シンボル)が、たまたま私の元にもあったので、お守りとしてそれを渡したのです。冷えないように。守ってもらえるように。
もしかしたら、しばらくお会いしないかもしれないから。

本当に幸せ、嬉しいです〜!







偵察

2月はあっという間に終わってしまい、もう3月です。
今年のカリフォルニアは雨が多くて、レイクポートのボウエン・オフィスの前の湖は溢れてきています。
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もう少し南のサンタロザの近くは街中に浸水していて、店も閉店。

また、明日からしばらく雨が続きます。

今日いらっしゃったのは、60代の男性。
両手の手根管症候群の手術をしたあと、3ヶ月以上たつのに、右手の親指の付け根が痛み、医師にみせたところ、再び違う手術が必要だと言われた、、、、という話をしていたら、私の古くからのクライアントさんから名刺を渡されて「ここに行ったら治るよ」と言われたから来たとのことでした。

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話を聞くと、この男性は、冷蔵庫や食器洗浄器などの修理のお仕事をしており、痺れた指先では、ネジを回したりするのに感覚がわかりにくいので手根管症候群の手術をすることに決めたそう。
今では、指先の痺れはなくなったけれど、その右手の痛みのせいで、手首がうまく曲げられず、このままでは仕事ができないから、手術をしないといけないけれど、避けられるものならば避けたい。。。。

うーむ。手根管症候群の手術をする前に来てほしかった。

ドクターの話では、右手の腱が神経にさわっていて、それを治すための手術が必要なのだとか。

まずは、3年前にした膝の手術のあとも痛む膝を施術。
歩いてみると、あら不思議。痛くない!

というところで、右手の親指の付け根を動かすと、あるところまでは背屈できても、それ以上はできない、痛い!

「えーと、それ以上背屈しなくても、手は動くでしょう?普通に手首が回せたら、お仕事はできますよね?」
「そうなんだけど、、、」

と施術したあと手首をゆっくり回すと、痛みを感じずにある程度は回すことができた。

そのあと、左手を背屈させてみて、それと同じくらい右手もゆっくり背屈させてみたら、、、、

「あれ?全く痛くない!動く!!!」
と信じられないお顔。

実は私の名刺を1ヶ月前にもらったのだけど、本当に効果があるのか、ボウエンとか聞いたことがないし、と来るのをためらっていたそうです。
でも、来ることに決めたのは、娘さんの夫がバイクで交通事故にあって、腕と膝の手術をしてから、半年も痛みが続き、鬱っぽくなっている。その様子をみていると、娘さんとの関係も、彼の心の健康も心配になって、このままではいけない!と思い、「もし、自分の手首がよくなったら、彼にも勧めたい」と思って様子をみにきたとのこと。

「あー、下見に来たってわけね」
と言ったら、涙ぐんだ目をしながら「申し訳ないけれど、教えてくれた友達がよくなっているのは見ていたのだけど、自分で確かめないと納得できないんで」と、苦笑い。

でも、手術をしようと思っていた痛みがすっかりなくなって、義理の息子さんに、自信を持って勧めてくれそうでよかったです。













テーマ : セラピー&ヒーリング
ジャンル : 心と身体

Profile

Bowen Japan

Author:Bowen Japan
日本人初のボウエン・テクニックのインストラクター。American Bowen Academyにて、マスタークラス修了後、ABAのアソシエイト・インストラクターとしてカリフォルニア州と東京、千葉でクラスを指導のち、Romney Smeeton氏に師事する。現在は、カリフォルニアと日本で施術しつつ、日本でのセラピスト育成のためにBowen School Japan®にてクラスを開催している。

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