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ボウエンムーブの方向?:腸脛靭帯

先日、『Art of Bowen』の著者で世界中でセミナーを行っているAlastair McLoughlingが腸脛靭帯を緩めるには、こういうムーブがいい、というのをグループページで公開していましたが、本来の基本的なボウエンのムーブとは方向が違う。
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ボウエンは、筋肉の筋に対して垂直に、というのが原則ではないのか?というようなコメントをつけたりしていたのですが、今日、Julian Bakerが繊維に対して垂直にというようなコンセプトは、とくに腸脛靭帯に関しては適用できないとコメントをつけていました。

解剖学の本などでは、これまで腸脛靭帯は、膝から臀部や大腿四頭筋に向かって伸びる、独立した帯状の靭帯のように描かれていましたが、腸脛靭帯と呼ばれているものは、実際には脚全体を覆うファシアのストッキングの一部で、繊維が垂直に走行しているということが、Julian Bakerの『Bowen Unravelled』にも書かれていましたっけ。

なので、その繊維に対して垂直のムーブ、というのがAlastairの示したムーブになる。さらには、このムーブの位置は、ピンポイントでここではないといけない、というものではなく、その付近からのムーブで影響を与えることができるという、かなり緩いテクニックかもしれない、というコメントも。

人によって、従来のムーブの方が緩む場合と、Alastairの写真のようなのが速攻緩む場合とあると思っていますがどうでしょう?
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参考図書

今日は、私と同じ頃にインストラクターになったイギリスのE.C.B.S(European College of Bowen Studies )のインストラクターのガスとチャットしていました。

ガスのインストラクターはE.C.B.Sの校長の Julian Bakerです。ジュリアンは、もともとは ボウテックのオジーからボウエン・テクニックを学びましたが、後に独立して自分の学校をつくりました。そして、ホリスティックなモダリティとされていたボウエン・テクニックを、医学的な信憑性のあるものにするために、数々の解剖に立ち会い、筋膜の働き、そしてボウエン・テクニックが筋膜を通して身体全体に与える影響について研究を続けています。

神経筋テクニックの第一人者で、オステオパスでもある Leon Chaitow は、メディカルスクールで使われるテキストブックの執筆もしていますが、Chaitowの新刊の中で、ジュリアン・ベイカーも、筋膜について執筆しているそうです。
chaitow


アメリカでこの本が手に入るのは今月末!
楽しみです。

痛いのが好き

少し前に、オーストラリア人の男性がボウエンに来ました。
腰痛も、脚の痛みも大幅に改善され、カリフォルニア滞在中に3、4回通ってくれたのですが、メルボルンでは、有名な男性のマッサージ師がいて、とても痛くて有名なんだそうです。そして、その痛いマッサージを受けるために、大金をはたいて有名人も行ったりするそうで、行った人には「I survive XX massage」というステッカーをくれるとか(笑)我慢くらべのイベント的な要素もあるのかもしれませんが、とても繁盛しているそうです。

私もはるか昔、サンフランシスコに住んでいた時に、とても痛い、棒でぐりぐり足の裏を押すリフレクソロジーに行ったことがあります。あまりに痛くて、2回で行くのがイヤになってやめましたが。

クライアントさんの中には、カイロプラクティックに通っていたけれど、あまりよくならないから、とボウエンに来る方がかなりいらっしゃいますが、男性は特に、ボキボキっという音を聞くと、なんとなく治ったと感じる、とか、ディープティッシューマッサージが好きな人は、奥まで押される感じが好きだとかおっしゃいます。
それに比べると、ボウエンは何かやってもらっている、という実感が少ないのかもしれません。初心者には。
(けれども、効果を実感するとその考え方は変わります。)

強い刺激が好きな人には、身体の何をよくしたいのか、改善する目標、なんのために良くしたいのかを聞いて、簡単に筋膜や骨格の説明をさせていただくのですが、その時に使用しているのが、これ。子供のおもちゃです。
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クラスでも、これを使って、カイロと、マッサージと、ボウエンの違いを説明します。木の部分が骨だとすると、丸いところが関節、ゴムは筋肉や腱です。
本当は、骨盤や背骨など、これよりも精巧なモデルがあるのですが‥‥

http://www.intensiondesigns.com/models.html

受容体に関しても、何かわかりやすい説明がないかな‥‥

そういえば先日、カイロプラクティショナーが、わざと痛いというまで押して、それから施術する、という方法がある、と教えてくれました。そうすると、何かやってもらっている、と実感して安心するからだそうです。マッサージで筋膜を押しつぶすような刺激を続けていると、繊維を痛めて筋膜が硬くなってきてしまう、そして、より強い刺激が欲しくなる、ということも話します。

骨格の歪み、ある部分の緊張感、そこから来る痛みや機能の低下などを緩和、解消するのに、ボウエン・テクニックはとても有効なモダリティだと思います。痛くないので、お年寄りや赤ちゃんにもできますし、筋膜や腱などをいためるようなこともありません。

施術する時にも、最初の手の置き方から注意を払って、なるべく身体が萎縮したり緊張したりしないようにしていきます。馬や犬など、動物にも同様です。痛いくらいぐいぐい押すと、筋膜の繊維が傷つき萎縮してしまいます。

大切なのは、クライアントが安心してリラックスできる環境をつくること。手技の刺激が不快で緊張感を与えるものよりも安心して快く受け入れられる刺激ならば、リラックスして副交感神経が働き、ヒーリングや回復が効率的におこるからです。

ムーブとメカニズム

アメリカでは、夏休みが終わり、学校も新たな学年が始まり、3日前にハイスクールのオープンハウスに行ってきました。先生が各教室で、授業の説明などをしてくれます。息子の生物のクラスは、人体模型や顕微鏡などがあり、実験や課題の説明もあり、とても楽しかったです。息子たちは各自、細胞の3D模型をつくる課題を与えられていました。なので、模型ができた際には、このトピック!と思って暖めてきた(一度書いて消えた)ネタをいってみたいと思います。

ボウエン・テクニックの基本の動きは、皮膚に優しくコンタクトして、皮膚を引っぱり、筋肉の縁に沈み、ターゲットとする筋肉の上をゆっくりと優しくロールします。これらの一連の動きは、中には腱や靭帯、関節や神経に施されるものもありますが、ほとんどが筋肉に対してです。いずれにせよ、これらの構造は全て、筋膜のネットワークに囲まれているので、どの構造が活性化されても、生理学的な効果に多少の差があっても、それらをとりまく筋膜は必ず影響を受けます。

筋膜内には、メルケル盤(指や手のひら、足底などの無毛部表皮胚芽層にあるメルケル触細胞と、これに接する神経週末からなる)、マイスナー小体や自由神経終末などの皮膚の感覚受容器以外に、ボウエンの施術中に活性化されるキーとなる内筋膜機械受容器官があります。それは、主に、ゴルジ、ルフィニや間質性受容体などです。このゴルジ、ルフィ二などの受容体は、それぞれが違うタイプの刺激に反応します。

ボウエン・テクニックのムーブの中で、ゆっくりとした部分は、ルフィニを刺激するので交感神経を静まらせ、副交感神経を優位にさせ、クライアントに深いリラックス感を与えます。交感神経の働きを低下させる働きをする受容器官の中には、慢性疾患に関与するとされている高閾値受容器ですが、半分くらいの受容体は低閾値の繊維で、ボウエンのムーブの中にある、ブラシで皮膚を優しくなでるような刺激に反応して迷走神経の緊張を和らげたりします。セッションの中では、ゆっくりとした刺激によって副交感神経を優位にさせ、クライアントにリラックス感を与え(ほとんどの人がウトウトしてしまいます)、筋肉に働きかけるしっかりとしたムーブで、骨格のアライメントを整え(筋肉がシフトするのを感じられることもあります)、皮膚をなでるような刺激で迷走神経の緊張を緩和する、などという様々なことが行われます。

ボウエン・テクニックのこれらのバラエティに富んだ動きのセットが、それぞれのレセプターに刺激を与えるシステムとなって機能しているのです。ですから、体のいろいろな箇所でのテクニックの動きのスピード、刺激を与える角度などは、それぞれに意味があるのです。

息子は、生物の課題を美術の課題なみの細かさで、ほぼ徹夜で作るほどの熱の入れようで、私が眠った後、やっとのこと明け方に仕上がりました。
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で、オチは、朝起きて完成した細胞を見たら、動物のではなくて植物の細胞でした‥‥ 
Profile

Bowen Japan

Author:Bowen Japan
日本人初のボウエン・テクニックのインストラクター。American Bowen Academyにて、マスタークラス修了後、ABAのアソシエイト・インストラクターとしてカリフォルニア州と東京、千葉でクラスを指導のち、Romney Smeeton氏に師事する。現在は、カリフォルニアと日本で施術しつつ、日本でのセラピスト育成のためにBowen School Japan®にてクラスを開催している。

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