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末梢神経障害(ニューロパシー)について

手や足がしびれたり、ジンジンしたり、針で刺されたような痛みを感じたり、感覚が麻痺したりする、と言って来られるクライアントさん。「末梢神経障害(ニューロパシー)って聞いたことありますか?」と尋ねると「ドクターにそう言われた」とおっしゃる方も少なくありません。

ボウエン・テクニックは抹消神経障害を緩和するのにも役立つので、症状が改善したクライアントさんから是非ともゲストスピーカーとして来てボウエンについて話してほしいと要請され、2、3年前に地元のNeuropathy Associationのミーティングで、ボウエン・テクニックについて紹介させていただいたことがあります。

そこにいらした方、3名が翌週にボウエンを受けにやってきて、3回から8回の施術の後、全員よくなられました。その方たちが、また他の会員の方にすすめてくださり‥‥ということは続いていたのですが、先月、サクラメントのNeuropathy Association、パシフィック本部から、この地域の代表をやってほしいと言われ、少しでもお役に立てるなら、と引き受けることにしました。

パンフレットや資料の本、CDがたくさん送られて来ました。
ニューロパシー


来月、ミーティングが開催できるように、そして末梢神経障害に対するボウエン・テクニックの効果のデータを集めるために最善を尽くすつもりです。




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「え?もう終わり?」

ボウエンのセッションに初めていらした方に言われる台詞です。
もしくは狐につままれたような顔で「これだけ?」

私も初めてボウエンのセッションを受けた時に思いました。セラピストが部屋から出ていっている間、何やってるんだろう?気持ちいいけれど、時間いっぱい、どうして触っててくれないんだろう?

イギリスの雑誌にも、そんな記事が出ていました。カイリー・ミノーグや冒険家のベア・グリルスもボウエン・テクニックが大好き。でも、「え?これだけなの?」と思うような優しい刺激なのに、効果絶大、と。
magazine1

今では、初めての方には、リラックスして待っていてもらえるように、簡単にどうして待ち時間が必要なのかの説明をします。
そして、クライアントさんは、私が部屋から出て行って横たわっている間に、身体にじわじわとした、ジンジンとした、または温かくなるような反応を感じることがあります。(でも、これで終わりではありません)

マッサージや指圧のように押している間の刺激ではなくて、身体に触れるのは、皮膚の奥にある受容体を刺激して反応を呼び起こすための信号を送っているということ。
本当に効果が発揮されるのは、セラピストが部屋を出てから、時には、クライアントが家に帰ってから、翌日、2日後ということも多いのです。

これで思い出すのは映画『キル・ビル2』でユマ・サーマンがビルの心臓のツボを突くシーン。五点掌爆心拳です(笑)癒しのボウエンとは、まるで方向性が違いますが、五カ所の経絡秘孔を突かれて五歩歩くと、心臓が破裂して死んでしまう。
武術でも、その場で死んでしまうと罪になるので、5日後に効く術、10日後に死ぬ術などがあるという話を聞いたことがあります。
そういう調整ができるように、そこまで体のことがわかるようになりたい!と思います。もちろん、人を傷つけるためではなくて治すために。

ボウエンはが効果を発揮するのは、何歩か歩いてから、何日かたってから、ということもよくあるという、あまりよくない例えでした。









参考図書

今日は、私と同じ頃にインストラクターになったイギリスのE.C.B.S(European College of Bowen Studies )のインストラクターのガスとチャットしていました。

ガスのインストラクターはE.C.B.Sの校長の Julian Bakerです。ジュリアンは、もともとは ボウテックのオジーからボウエン・テクニックを学びましたが、後に独立して自分の学校をつくりました。そして、ホリスティックなモダリティとされていたボウエン・テクニックを、医学的な信憑性のあるものにするために、数々の解剖に立ち会い、筋膜の働き、そしてボウエン・テクニックが筋膜を通して身体全体に与える影響について研究を続けています。

神経筋テクニックの第一人者で、オステオパスでもある Leon Chaitow は、メディカルスクールで使われるテキストブックの執筆もしていますが、Chaitowの新刊の中で、ジュリアン・ベイカーも、筋膜について執筆しているそうです。
chaitow


アメリカでこの本が手に入るのは今月末!
楽しみです。

痛いのが好き

少し前に、オーストラリア人の男性がボウエンに来ました。
腰痛も、脚の痛みも大幅に改善され、カリフォルニア滞在中に3、4回通ってくれたのですが、メルボルンでは、有名な男性のマッサージ師がいて、とても痛くて有名なんだそうです。そして、その痛いマッサージを受けるために、大金をはたいて有名人も行ったりするそうで、行った人には「I survive XX massage」というステッカーをくれるとか(笑)我慢くらべのイベント的な要素もあるのかもしれませんが、とても繁盛しているそうです。

私もはるか昔、サンフランシスコに住んでいた時に、とても痛い、棒でぐりぐり足の裏を押すリフレクソロジーに行ったことがあります。あまりに痛くて、2回で行くのがイヤになってやめましたが。

クライアントさんの中には、カイロプラクティックに通っていたけれど、あまりよくならないから、とボウエンに来る方がかなりいらっしゃいますが、男性は特に、ボキボキっという音を聞くと、なんとなく治ったと感じる、とか、ディープティッシューマッサージが好きな人は、奥まで押される感じが好きだとかおっしゃいます。
それに比べると、ボウエンは何かやってもらっている、という実感が少ないのかもしれません。初心者には。
(けれども、効果を実感するとその考え方は変わります。)

強い刺激が好きな人には、身体の何をよくしたいのか、改善する目標、なんのために良くしたいのかを聞いて、簡単に筋膜や骨格の説明をさせていただくのですが、その時に使用しているのが、これ。子供のおもちゃです。
toy

クラスでも、これを使って、カイロと、マッサージと、ボウエンの違いを説明します。木の部分が骨だとすると、丸いところが関節、ゴムは筋肉や腱です。
本当は、骨盤や背骨など、これよりも精巧なモデルがあるのですが‥‥

http://www.intensiondesigns.com/models.html

受容体に関しても、何かわかりやすい説明がないかな‥‥

そういえば先日、カイロプラクティショナーが、わざと痛いというまで押して、それから施術する、という方法がある、と教えてくれました。そうすると、何かやってもらっている、と実感して安心するからだそうです。マッサージで筋膜を押しつぶすような刺激を続けていると、繊維を痛めて筋膜が硬くなってきてしまう、そして、より強い刺激が欲しくなる、ということも話します。

骨格の歪み、ある部分の緊張感、そこから来る痛みや機能の低下などを緩和、解消するのに、ボウエン・テクニックはとても有効なモダリティだと思います。痛くないので、お年寄りや赤ちゃんにもできますし、筋膜や腱などをいためるようなこともありません。

施術する時にも、最初の手の置き方から注意を払って、なるべく身体が萎縮したり緊張したりしないようにしていきます。馬や犬など、動物にも同様です。痛いくらいぐいぐい押すと、筋膜の繊維が傷つき萎縮してしまいます。

大切なのは、クライアントが安心してリラックスできる環境をつくること。手技の刺激が不快で緊張感を与えるものよりも安心して快く受け入れられる刺激ならば、リラックスして副交感神経が働き、ヒーリングや回復が効率的におこるからです。

ムーブとメカニズム

アメリカでは、夏休みが終わり、学校も新たな学年が始まり、3日前にハイスクールのオープンハウスに行ってきました。先生が各教室で、授業の説明などをしてくれます。息子の生物のクラスは、人体模型や顕微鏡などがあり、実験や課題の説明もあり、とても楽しかったです。息子たちは各自、細胞の3D模型をつくる課題を与えられていました。なので、模型ができた際には、このトピック!と思って暖めてきた(一度書いて消えた)ネタをいってみたいと思います。

ボウエン・テクニックの基本の動きは、皮膚に優しくコンタクトして、皮膚を引っぱり、筋肉の縁に沈み、ターゲットとする筋肉の上をゆっくりと優しくロールします。これらの一連の動きは、中には腱や靭帯、関節や神経に施されるものもありますが、ほとんどが筋肉に対してです。いずれにせよ、これらの構造は全て、筋膜のネットワークに囲まれているので、どの構造が活性化されても、生理学的な効果に多少の差があっても、それらをとりまく筋膜は必ず影響を受けます。

筋膜内には、メルケル盤(指や手のひら、足底などの無毛部表皮胚芽層にあるメルケル触細胞と、これに接する神経週末からなる)、マイスナー小体や自由神経終末などの皮膚の感覚受容器以外に、ボウエンの施術中に活性化されるキーとなる内筋膜機械受容器官があります。それは、主に、ゴルジ、ルフィニや間質性受容体などです。このゴルジ、ルフィ二などの受容体は、それぞれが違うタイプの刺激に反応します。

ボウエン・テクニックのムーブの中で、ゆっくりとした部分は、ルフィニを刺激するので交感神経を静まらせ、副交感神経を優位にさせ、クライアントに深いリラックス感を与えます。交感神経の働きを低下させる働きをする受容器官の中には、慢性疾患に関与するとされている高閾値受容器ですが、半分くらいの受容体は低閾値の繊維で、ボウエンのムーブの中にある、ブラシで皮膚を優しくなでるような刺激に反応して迷走神経の緊張を和らげたりします。セッションの中では、ゆっくりとした刺激によって副交感神経を優位にさせ、クライアントにリラックス感を与え(ほとんどの人がウトウトしてしまいます)、筋肉に働きかけるしっかりとしたムーブで、骨格のアライメントを整え(筋肉がシフトするのを感じられることもあります)、皮膚をなでるような刺激で迷走神経の緊張を緩和する、などという様々なことが行われます。

ボウエン・テクニックのこれらのバラエティに富んだ動きのセットが、それぞれのレセプターに刺激を与えるシステムとなって機能しているのです。ですから、体のいろいろな箇所でのテクニックの動きのスピード、刺激を与える角度などは、それぞれに意味があるのです。

息子は、生物の課題を美術の課題なみの細かさで、ほぼ徹夜で作るほどの熱の入れようで、私が眠った後、やっとのこと明け方に仕上がりました。
cell

で、オチは、朝起きて完成した細胞を見たら、動物のではなくて植物の細胞でした‥‥ 

カリフォルニアのクリニック紹介

三日坊主の日記になってしまったわけではなく、記事を書いてアップしようとするとインターネットが途切れるという日が続いていました。おととい、筋肉や神経の話をかなり詳しく書いたのですが、それも消えてしまいました‥‥(下書き保存が必要ですね)
現在住んでいるところは町はずれで、雨が降ると水が線に入った、とか、リスが電線をかじった、とかここ1年ほど何度もインターネットの故障が続き、最近はなぜか朝晩のみ通じるような状況です。

なので、今日はあまり長い記事を書いてアップするのはやめて、カリフォルニアの私のクリニックを紹介したいと思います。
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普段は、サンフランシスコの北、車で約2時間、ワインで有名なナパから1時間くらいの所で、鍼灸師とオフィスをシェアしています。近く(歩いて5分)には、バスフィッシングで有名なクリアレイクという湖があります。

今日は一日、私だけしかオフィスにいません。なので、6部屋使い放題。とはいえ、一度に施術するのは、なるべく1人、せいぜい2人までにしています。時々、一人終わりそうな時にもう1人が始まって3人が同時に部屋にいる状態の時もありますが。
office2

一度、開始時間はズレたものの、4人が部屋にいる状態になりましたが、やはり一人ずつに集中する、もしくは家族や友人2人くらいまで、がリズムもいいみたいです。

今日はオレゴンからクリアレイクの妹さんのところに遊びに来ていて3回目のボウエン・セッションを受ける方が朝一番にいらっしゃいました。彼女は今日の午後、オレゴンまで(6、7時間かかるそうです)運転して帰ります。ここに来て初体験したボウエンをとても気にいってくださり、滞在を延ばしてまで3回目に来てくれました。オレゴンのボウエン・セラピストを紹介したので、是非続けていただきたいと思います。
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施術室はこんな感じ。シンプルです。施術中は、カーテンを閉めて、あまり光が入らないようにします。(それ以外はお香を焚いたり、特殊なランプを使うなどはしていません。温度が適温、暑すぎず、寒すぎずには気をつけています。)

今日は午前中2人。日中、まだ暑いけれど、午後は外で馬のボウエンです。夕方またオフィスに戻ってきます。

クリアレイクの様子は、フェイスブックのページに写真が載っています。

https://www.facebook.com/LakeportBowenwork





動物のボウエン・セラピー

地元のフェアも終わり、夏休みも終わって生活が普段通りになってきたせいか、今週は、動物のクライアントがぼちぼち戻ってきました。
Dixie

後脚をひきずっていたDixieは以前オフィスに一度来て、帰る時にはまっすぐ歩けるようになりましたが、約3ヶ月ぶり、記録を見たら、前回は5月29日でした。前ほどひどくはないけれど、また少し左脚の動きが鈍いようです。膝や足というより、腰まわりの動きが制限されています。右脚に重心をかけて座る感じですが、セッションの後は両方バランスよく体重をかけて座るようになりました。歩き方も大丈夫。
一度の1時間たらずのセッションでこんなに変わる!というのをお見せしたくてBeforeとAfterの動画を撮ったのですが、Beforeはなぜか撮れてませんでした。なのでイメージ写真のみです。

翌日は、馬2頭。本当はKiss me right 1頭だけ、と思って行きましたが、同じオーナーのもう1頭の馬、Kingも寄ってきて、やってやって、という感じだったので、ちょっと触ったら、じっとして動かない。それでKing も全部やっちゃいました。Kingは特に悪いところはなかったけれど、それだけに反応がとてもよくて、こういうのは、自分の勉強にもなります。
King

右後脚を引きずる Kiss me right の動画、しっかり撮れていました。別の回にアップします。

動物は痛いところを触られると噛んだり、蹴ったりすることもあるので注意が必要です。
犬は、横たえて施術しますが、馬は立たせたままです。でも、よく慣れている馬なら横たえた状態でもやってみたいな。









待ち時間と電流

今までのクラスでも何度かありましたが、今回もラスベガスのクラスでテクニックを練習している時や、オジーが見本を見せる時のモデルになった人で、反応が大きくて1時間くらい横になっていた人が3人いました。中の二人は感情的なリリースが起こったそうですが、しばらく休んだらすっきりと元気になりました。
身体の痛みをとる、筋肉のバランスを整える、というだけでなくて、それが感情や精神面にも影響を与えることが多いので、ボウエン・テクニックは「エネルギーワークだ」という人もいます。痛みが軽減していくために気分が明るくなっていく人もたくさんいますが、それとは別に、施術後に泣き出したり、昔のことを思い出したりするのはボウエン・テクニックでは時々あることです。
*「エネルギーワーク」に関しては書きたいことがたくさんありますが、別の機会にします。今は、身体の痛みや症状のみでなく感情もリリースする=エネルギーワークではない、とだけ。痛いところ、苦しいところが楽になったら、感情も動きますし、すべての手技はエネルギーワークとも言えますし。

ボウエンはマッサージとは違って、身体のある箇所に刺激を与えた時に、波紋が広がるように身体全体や、触っていない他の部分に反応や影響が広がっていきます。その反応が長年の問題を解消するキーとなっている場合は、心理的、エネルギー的なリリースが起きることもあり、身体がそれ以上の刺激を受け入れられなくなることもあります。
部分的、表面的な筋肉の痛みを軽減するだけならばそれほど大きな反応は起きません。少しずつじわじわと緩んで行くだけです。けれども、これはあくまで推測ですが、痛みが心因性のものの場合、電気的な脳活動の変化が起こるのではないでしょうか?

ボウエンのセッションの途中では、起きようとすると目が回る、休んでいる間に寒気がしてくる、などの反応が起こることもたまにあります。
私のクリニックでも施術中に大きな反応があったために、そのまま休んでもらって、その日はそれ以上の施術はしなかったことが何度かあります。また施術後は自分で車を運転してはいけないとされているテクニックもあります。
待ち時間も、大体2〜3分くらいとされているテクニックが多いのですが、人によってはそれ以上の時間が必要な人もいますし、テクニックによっては15分以上待つべきとされているものもあります。待っている間は、身体にピリピリと電流が走るような感じがしたり、ジンジン、ゾクゾクしたり、筋肉が動いたりします。その反応が静まってから、次のことに進んでいきます。

身体に微電気が流れるような感覚は、ボウエン・テクニックが筋膜に働きかけているからでしょう。筋膜はタンパク質からつくられるコラーゲンで生成されていますが、タンパク質の一つは結晶体の鎖で、ここではマイクロ電流が生成され押し出されます。また、細胞膜もマイクロ電流を生成することができます。

普段から身体を動かしている人、ヨガなどをやっている人、自分の身体の感覚に敏感な人は最初から電気が流れるようなピリピリ感や、血の巡りがよくなる感じをすぐに感じ取ります。お年寄りで、身体が凝り固まってしまっている人や、普段から身体に意識があまり行っていない人は、全く気づかないことがほとんどです。また指圧や強い力で身体を押すマッサージに慣れている人は、目で見て明らかに太ももの筋肉が痙攣していても何も感じないこともあります。
セッションの最中に眠ってしまう人が多いので、最初は反応に気づいても、後半では意識しない人も多いですが、気づく人の方が、セッションの後、数日に渡っての姿勢の変化や筋肉がシフトしたのも自覚できるので、身体の使い方も変わってきますし、以前と同じバランスの悪い使い方をして、また元に戻してしまうことが少ないのではないでしょうか。
他には、セッションの間に身体全体が温かくなった、と感じる人もいます。ボウエン・テクニックは、身体を「闘い・逃走」の交感神経が活発な状態から、リラックスして、消化・休息を促進する副交感神経が働いている状態にスイッチするので、基礎体温も高くなるのです。

そして、セッションが終わって立ち上がったら効果が終わるのではなく、ヒーリングのプロセスはそこからさらに深まるのです。
なので、例外を除いてセッションとセッションの間の時間を5日から1週間あけますし、その間にはマッサージなどを受けないようにお願いしています。
Profile

Bowen Japan

Author:Bowen Japan
日本人初のボウエン・テクニックのインストラクター。American Bowen Academyにて、マスタークラス修了後、ABAのアソシエイト・インストラクターとしてカリフォルニア州と東京、千葉でクラスを指導のち、Romney Smeeton氏に師事する。現在は、カリフォルニアと日本で施術しつつ、日本でのセラピスト育成のためにBowen School Japan®にてクラスを開催している。

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