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余熱でエコ調理

料理をする時に、つい気になってしまうガス代、電気代。
余熱を使うエコクッキングはいかがでしょう? 火を止めてから引き続き調理することによって、少ない光熱費で同じ効果が得られます。

ということを、トム・ボウエンが言ったわけではありませんが、ボウエン・テクニックでは「オーバークッキング」ということを避けます。

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阿漕でんがく(豆腐を焼いて、醤油で煮詰め、ごま油で揚げ、味噌をつけてでんがくにして焼く。オーバークッキングもいいところ。クライアントの体には、そんなあこぎなことをしてはいけません)

陥りやすいのが、ある部分に変化が見られた、改善している、となるとついつい、欲が出て、それじゃこっちも、ついでにあっちも、と手を加え過ぎてしまう傾向です。(多くのセラピストが一度はその傾向になります。)
けれども、ボウエン・テクニックはマッサージではありません。1時間やる、1時間半やる、というように時間によって施術が区切られるのではなく、結果重視です。(そして、30分で済むセッションを無理やり1時間にするために無駄な待ち時間をとるのもおすすめできません。)

体が長い時間をかけてずれたりしてきたところを、施術中の短い時間で補正しようとする場合、1つの刺激に対してやっと体が反応し始めて変化しようとしているのに、さらに多くの刺激を与えると、どの情報をどう処理していいか混乱してしまうからのようです。
また、ボウエン・テクニックのセラピストはヒーラーでもありません。あえて言えば、クライアントの体にきっかけを与えるファシリテーターでしょう。もっとよくなってほしい、早く変わってほしいというエゴを捨てて、クライアント自身の時間でヒーリングのプロセスを進んでもらえるようにするには、余熱による調理を計算に入れた観察力と引き際が肝心。

Romney Smeeton によれば、ボウエンが優れていたことの1つに、体の問題の原因を見抜く能力があったこともそうですが、いつ施術をやめるか、体が変わり始めた時を察知する能力をあげています。あえて数値にしていえば、施術時には8割の変化が最大限で、その手前でやめて、あとは1週間後に変化を確かめる、というような施術だったそう。

私の経験から言っても、本当にクライアントも驚くような効果があったのは、セッションが終わった時には「まあ、リラックスはできたけど、一体何してくれたの?よくわからない」というような感じで帰って行った人が、2日後、3日後に喜びの電話をかけてきてくれるようなセッションです。(クライアントさんはわからない、と言っていても、私には効果が出たことは測定によって確認できますが)やはり、じわじわと効くというのに期待できるようにならないと最小限の介入で最大限の効果にはならないのですね。


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類は友を呼ぶ

ボウエンのセラピストとしての資格を取ったばかりの頃、たまたまマッサージセラピストの友人が、オフィスを好意でシェアさせてくれていました。家賃は、彼女とそのご家族にボウエンをすること。彼女がマッサージをする時はオフィスが使えないので、マッサージテーブルを持って、家を回ったりしていました。

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2軒目のシェアした場所は待合室が広かった。

その後、もう1軒別の場所で同じ人とシェアした後、自分のクリニックを町にオープンしてから、どんどん口コミでクライアントが増えてきて、自分のテクニックの効果に自信を持てるようになってきましたが、数多くのケースをみていくうちに、Bowtechで習った手法で疑問に感じることも出てきました。
Deep anatomyや、モジュールのクラスの手伝いなどの時にその疑問を長年インストラクターをやっている人に聞いてみたのですが「そういうふうに決まっている」「オジー(Oswald Rentsch)がそう言った」という答えしか返ってきません。

今、トムのもとで勉強していたRomneyと話すことで、多くの疑問が解決されていきます。前回の記事に書いた、Romney boys & girlsが世界のどこかで誰かしら起きていて質問をしています。皆、同じようなことを疑問に思っていたのだな、似たような壁にぶちあたっていたのだな、と感じます。

私はボウエン・テクニックで世界一のセラピストになる、という目標を立てました。現状に満足しないで、常に勉強して技をみがいていけばいつかは到達できる思っていました。なぜなら、名前が知られていて長い間教えている人の中には、現状で満足して「そう教わったから」「そう決まっている」で終わらせてよしとする人が多いからです。それから、昔からやっていた人たちよりも、現在は解剖学的にも生理学的にも、脳や神経のことでも情報量も多く、スタート地点からして少しアドバンテージがあるということも言えるでしょう。

けれども、Romney boys & girls は皆とても勉強熱心ですし、研究したり教えたりするかたわら、きちんとセッションの数もこなしている人ばかりです。世界の壁は厚い(笑)競争心は持ちませんが、ともに進歩していける仲間がいて嬉しいです。
昨日も、二人の仲間と互いにおすすめしたい本の話をしていました。読書リストが増えていきます。

カイロプラクティックをやっていて、トムのもとで修行を積み、30年以上クリニックで開業を続けているRomneyにしても「自分にはまだ学ぶことがある」と言っています。

以下は、昨日のRomney との会話で彼が言った言葉です。
「根気に勝るものはない。才能があっても成功しない人は多い。教育を受けても怠慢な者は多い。天才もむくわれない天才が多い。粘り強さと決意こそが絶大の力を発揮する。Press on! (前進し続けよ)」
いま、気分よくワイン飲みながら言ってるんだけどね。← Romeny

間髪入れず、マークが腰筋の質問をします(笑)

Bowtechのテキストの中の重要な間違いもいくつか発見しました。Romney と他のTom's boysで確認済みです。

早く日本でボウエン・テクニックのセラピストが活躍しないかなあ。古いテキストで教わったセラピストより、より高い効果を出せるレベルのセラピストになること間違いありません。
11月21日、22日、第2回目のセラピスト養成のクラスです。


ボウエン・テクニックの歴史とトムの方法

今日は、オランダ語でボウエン・テクニックの本を執筆中の友人、ボウエン・スクールの主宰、Annekeと話しました。彼女もRomney boys&girls、13人のうちの1人です。
ちなみに、トム・ボウエンには「Tom's boys」と呼ばれた弟子が6人いて、Romney Smeetonはそのうちの一人。 
それになぞって、トム・ボウエンがどのようにクリニックで人をみていたか、実際にそれを目の当たりにしたRomneyに質問し、記録していくというプロジェクトに現在関わっている13人の男女を Romney's boys & girls と仲間内で呼んでいます。

Annekeはオランダ語で本を執筆していますが、彼女はもともとイギリスのECBS、ジュリアン・ベイカーからボウエン・テクニックを学び、それを発展させた方法でイギリスとオランダでマッサージセラピストや鍼灸師などプロフェッショナルを対象にボウエン・テクニックを教えています。
Annekeのイギリスの英語サイトはここです。
http://www.thebowenschool.com

彼女の生徒だったOzanaも、クロアチアでAnneke の教科書をもとにボウエンを教えています。私も、もともとはアメリカのAmerican Bowen Academy(ABA)でBowtechの手法でボウエン・テクニックを学びましたが、そこから発展させた日本語のテキストを書いている、という話から教える時にどのタイミングで、どういうことを導入するか、というようなことでやり取りをしました。
Annekeが書いている本には今日の二人のやりとりの結果が、私が日本で教える時に使うテキストにも、その影響が、そしてどちらにもRomney から学んでいることが反映されるというのは、ボウエン・テクニックの教授法自体が進化しているので、とても嬉しいです。

Romneyがトムのクリニックで学び始めたのは、BowtechのOswald Rentschの後で、Oswald Rentschが3年間週1回来ていたのに比べて、Romneyは、5年間週1回。トムが亡くなる前に脚の手術のため入院していた時には、トムのクリニックをかわりに切り盛りしていたのは、Kevin Ryan、Keith Davis, Kevin NeaveとRomneyの4人でした。全員オーストラリア人!(当たり前ですね。)Romneyは、ほかのTom's boysを知っていて現在も交流がありますが、Oswald Rentschは他のTom's boys とは接触がありません。

私がボウエン・テクニックを勉強している時は、すでに高齢のOswald Rentschがいつまで実際にクラスを教えるかわからない、という噂も出ていたので、一刻も早くオジーのクラスを取ろう、実際にトムの仕事ぶりを観察して、トムのタッチを体験したオジーのタッチを体験したい!と思っていました。
今の目標は、オーストラリアのトムがクリニックをやっていた同じ町で診療所をやっている Romney に会いに行って、彼の診療所で研修したいと思っています。
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(左がRomney Smeeton)

トムの仕事を一番理解していたのは誰か?それはわかりませんが、RomneyがOswald Rentschよりも長い時間トムと過ごし、しかも不在中にクリニックを任されたことからも、少なくともRomneyがOswald Rentschよりトムのテクニックの理解が劣るということはない、ということは言えそうです。
そして、Annekeと私が、Romneyから習ったことを話し合って、本に入れる内容を吟味してよりよいものにしていこうとしているのと同じで、トムを観察した解釈をほかの人とも話し合えるRomneyの理解は、Oswald Rentschの解釈を超えるのはないでしょうか?
トムに関しては、すでにいろいろの憶測や伝説が出来上がってしまい、実際にトムがどういうふうにクリニックで患者さんをみていたのか、Romneyと話して初めて霧が晴れることも多いのです。ボウエン・テクニックの真髄に少しでも近づくために、そしてトムのアートに近づくためには、余計な霧を取り払う必要があるのではないでしょうか。

Bowtechを設立してボウエン・テクニックを世界中に広めた功績はOswald Rentschにありますが、クライアントに対する効果の高さに関しては、Romneyの考察力と記憶を信じていいのではないか、と話せば話すほど思うのです。

それにしても、オーストラリア、ヨーロッパ、アメリカの Romney's boys & girlsは熱心で、24時間誰かしらが質問したり話し合ったりしているので、そのチェックも大忙しです。グループが始まってからまだ1週間ちょっとですが、すでにかなりの量の資料が出来上がってきています。これからは、その記録の保存もやっていかないと。
Profile

Bowen Japan

Author:Bowen Japan
日本人初のボウエン・テクニックのインストラクター。American Bowen Academyにて、マスタークラス修了後、ABAのアソシエイト・インストラクターとしてカリフォルニア州と東京、千葉でクラスを指導のち、Romney Smeeton氏に師事する。現在は、カリフォルニアと日本で施術しつつ、日本でのセラピスト育成のためにBowen School Japan®にてクラスを開催している。

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