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ボウエン・テクニックと待ち時間

ボウエン・テクニックの特徴としてあげられることの1つに、あるムーブを施した後、部屋を出て時間をおく、というのがありますが、Bowtechのテキストでは、9割のムーブの後「2分待つ」となっています。

実際にそれをしっかりと守るセラピストも多いのですが、私はBowtech教科書の「2分待つ」を省いたり「2分待つ」というところでも5分から10分待つこともあります。この「2分待ちルール」がどこから来たのかは、ある程度想像つくのですが、トム・ボウエンがどのようなセッションをしていたのかを Tom's boysに聞いてみると・・・
(最近、私がする質問に、同僚のボウエン・インストラクターたちが「ミトの質問って、今までのボウエン・テクニックの常識がくつがえるというか、ダメ出しするの多くない?(笑)」と期待させてしまっているようですが、基本的なところから疑問を持って確かめていかないと、と思っています。そんなわけで、世界的にこうだと言われているボウエン・テクニックの特徴とされていることの中のいくつか、ガセネタ、神話だったりもするのでご用心)
やっぱり、トム・ボウエンは意図的に、待ち時間をもうけていました。けれども、それは時計を見て何分、というようなことではなく、またBowtechの教科書のような、これをやったら2分、というような感じでもなく、やった内容によってのブレイク。

この「待ち時間の決め方」については、クラスの中でやっていきたいと思います。ちなみに、Bowtechのテキスト通り、2分2分律儀に待っても「ある程度の効果」時には「高い効果」も得られることがあります。ただ、私が目指したいのはその先の、その人にとっての最高の効果です。

トム・ボウエンがムーブを施し、部屋を出て行きながら、時間の目安にするために口笛で吹いていた曲です。
Colonel Bogey March


私も明日、真似してセッションの時、これを口笛で吹きながらやってみたいと思います。
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Lost in Translation

最近、友人が共産主義、資本主義を話題にしていたので「大学時代、南米人の友達が『20歳で資本主義だったら心がない。30歳で共産主義だったら脳みそが足りない』というようなことを言っていた」とコメントしたのですが、これは私の友人の言葉ではなくて、ウィンストン・チャーチルの言葉とされている・・・と思いきや、読み人知らず。チャーチルもどこかから引用したようです。一体誰が言ったのか?
(しかも、正しくは「If you are not liberal at 20, you have no heart. If you are not a conservative at 40, you have no brain」らしいです。30歳じゃなくて40歳の記憶違い。それに英語版も他にいくつかバリエーションあり。)

ボウエン・ワールドにおいても、それは一体誰の言葉か?(トム・ボウエンの言葉ではない!)ということが、まことしやかに流れていて、それをボウエン・テクニックを解明する拠り所としている文章をよく見かけます。そして、大抵、そのような質問や議論に疑問を持っている人は発言しません。

私のところにも、他のボウエンのプラクティショナーから質問が送られてくることがありますが、”Says who?” (って一体それ、誰が言ったと思ってるの?それ信じてるの?)と返すと、質問が来なくなります(笑)

トム・ボウエンの6人の弟子の中の一人であるオジーが言ったことや、オジーが「トム・ボウエンが言った」と言っていること、現在のテキストに書かれていることを鵜呑みにしたり、勘違いしている様子もしばしば。加えて、ある言葉の解釈が間違ってなされていることも。

ボウテクの「レシピスタイル」には限界があり、少しはそれでやっていけても、トム・ボウエンはそんなやり方で施術をしていませんでした。
・・・と、まるで私が見てきたように言っていますが、入手できる限りの情報から推察してもそうですし、鋭い人はボウテクのテキストを見ていてもいくつかヒントが隠されていることに気づくはず。

たかだか40年ほどの歴史をもつモダリティにして、ここまで意見がわかれたり、曲解されたりするのですから、もっと古くからの療法には、もっとたくさんの改変、解釈などあるのでしょうか?それとも、ボウエンの伝わり方の始まりに大きな過ちがあったからでしょうか?

11月に日本に行った時に「正骨範」の講座を受講しました。「正骨範」は、1807年に二宮彦可(にのみやげんか)が整理し書き記した、江戸時代の整骨接骨術の解説書として知られています。習ったテクニックは、武道の活法から派生した、関節の調整の手法で実際に私が使うものではありません。けれども、ボウエン・テクニックを考えることに役立つヒントを得ることができました。
seikotsuclass.jpg



残念ながら、現在主流のボウエン・テクニックは、トムを観察してそれを自分なりの解釈でまとめたオジーのテキスト、その改訂版、そしてテクニックの変更、応用、省略、追加などによって、かなり原型からは離れたものになってしまっています。(イギリスでボウテクのインストラクターをしているある人は、最新の本で6人の盲人が象を触った詩を引用して、こっそりオジー批判をしています。)

どのようなスクールがどのようなテクニックを加えて変化させているのか興味があるので、できうる限り世界中全てのテキストブックを入手していますが、最近のオーストラリアのあるスクールの主宰、インストラクターから「クリスマスプレゼント」としてファイルが2つ送られてきました。これも、残念ながら、レシピスタイルを脱するものではなく、あまり使えません。ただ、ある程度のレベルまで、もしくはボウエン・テクニックを学んでいる初期においての目安ぐらいにはなるのかもしれないし、かえって逆効果のこともあります。

bowenbooks.jpg

ここにあるのはコレクションの一部で、他にも禁断の書(使えない技)、歴史的ボウエンの本、トム・ボウエンについて、他のスクールのものを含めるとこの倍はあります。

そういうレベルで満足している人は、それほど効果をあげられないと思いますが、延々と同じような質問を繰り返して、同じようなレベルの人が答えて回っていくのでしょうか・・・
Profile

Bowen Japan

Author:Bowen Japan
日本人初のボウエン・テクニックのインストラクター。American Bowen Academyにて、マスタークラス修了後、ABAのアソシエイト・インストラクターとしてカリフォルニア州と東京、千葉でクラスを指導のち、Romney Smeeton氏に師事する。現在は、カリフォルニアと日本で施術しつつ、日本でのセラピスト育成のためにBowen School Japan®にてクラスを開催している。

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