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シカゴ会議:教授内容

今月の初め、シカゴで過ごした1週間で、Romney Smeeton D.C. のボウエン・テクニックの技術を習い、実際にRomney Smeetonに施術して確かめてもらい、今までのBowtechの技術との差を再確認しました。
chicagoclass2.jpg

シカゴでは、

A Textbook Approach のGraham Pennington
http://bowenseminars.com.au

Applied Myosketal TherapyのJohn Garfield
http://www.burleighnaturaltherapies.com.au/index.html

The Art of Bowen の Alastair McLoughlin
http://www.theartofbowen.co.uk

クロアチアでBowen Techniqueを指導しているOzana Pope-Gajic
http://www.bowen.ergovita.hr/terapeut.aspx

US Bowen の Gene Dobkin
http://usbowen.com

オランダの De Bowenschool の Anneke Loode
http://www.debowenschool.nl/nieuwe-cursus-2014/15-contact/profiel-van-de-docenten-medewerkers/22-anneke-loode

たちと、オズワルド・レンチュが教えてきたBowtechや、そこから派生したボウエンの各学校の指導内容からは漏れている内容、コンセプト、テクニックをまとめ、Romney Smeetonから習ったボウエン・テクニックをこれから教えていくこと、そしてその内容を確認しあって統一していくことを決定しました。
私が日本で教えるために作っているテキストも英語に翻訳して提出し、貢献できる内容は他の人に取り入れてもらい、認可を受けたトム・ボウエンの施術に近いボウエン・テクニックを教えていくことを目指すことを約束しあいました。

アセスメント、体全体を見ること。
また、トム・ボウエンがやっていたボウエン・テクニックはオステオパシーの ↓ ↓ ↓

身体はひとつのユニットであり、身体の諸器官や組織は互いに関連して機能している。
身体の機能と構造は相互に関係する。
身体は自己治癒力を備えている。
機能障害を、筋、関節、神経、血液(動脈・静脈)、リンパ、脳脊髄液、諸内臓などを総合的に観察した上で見つけ、矯正することにより、健康に導く。

という基礎理論とも、テクニック自体は違うとはいえ、理念、哲学を共有しています。

Bowtechの、これにはこれ、と自動的にあてはめてやっていく「考えない不思議なボウエン」ではなく、頭と目と指を使うボウエン。このテキストを使ったボウエン・テクニックを日本で教え始めて1年半。やっと、1つのクラスが修了しました。

ボウエン・スクール・ジャパンのウェブサイト(http://http://bowenjapan.com)も、上の人たちみたくかっこよく作り直します。
新しいサイトは、http://www.japanbowen.com です。
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シカゴ・シンポジウム 2015

ボウエン・テクニックは日本ではまだまだ知られていません。ボウエンのセラピストがほとんどいないので、知っている人は海外に住んでいた人や海外で施術を受けてきた人、そしてそのブログを読んだことがある人、他のモダリティをやっていて検索して興味を持った人、私の友人くらいです。
オーストラリアでトム・ボウエンが始めたこのテクニックを継承したのは、トムのクリニックに週1日通い、数年に渡ってトムの施術を見ることが許されて来ていた「Tom's Boys」と呼ばれる6人でした。

Keith Davis
Keith Neave
Nigel Love
Oswald Rentsch
Romney Smeeton
Kevin Ryan

Tom's boys たちも70代の高齢になってきていて、Nigel Loveはすでに亡くなっており、Keith Davisもついにクリニックを閉めることになりました。

今伝わっている「ボウエン・テクニック」と呼ばれるテクニックは、Bowtechを創設したOswald Rentschのスケッチをもとに発展したものです。そこからいくつかの流派が生まれました。
一番大きな団体はBowtechで、これまでは「トム・ボウエンのオリジナルのテクニックを伝えることが許された唯一の継承者が教える学校」と認識されていました。
Rentsch以外の他の人たちはクリニックでの仕事が忙しく、さらにはトムの死後、トムが無償で週1日施術していたハンディキャップの人たちのためのクリニックで奉仕するため、教えることにまでは手がまわりませんでした。
Romney Smeeton、Keith Davis、Kevin Ryan は、Rentschの教えている内容は、トムのテクニックからは程遠い、エッセンスに欠けている、と懸念していましたが、新しい団体を作ろうという動きがあっても、それに関わることができないほどの忙しさで、何もしないままでした。

ここ一年、私を含める14人は、Romney Smeetonからトムの技術について話を聞き、質疑応答を繰り返し、ビデオを見て勉強してきていました。オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、イギリス、クロアチア、日本、アメリカのメンバーが1年後に会おうということで、シカゴで集まったのが今回のシンポジウムのきっかけとなりました。

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せっかく、世界からのインストラクターが一同に会するのだから、最後の1日をシンポジウムとして、他の人にも開放してスピーチや実技を披露しようということになったのです。残念ながらメンバーの5人は家を新築中だったり、来る直前に怪我をしたり、学校に通っていたりで来ることができませんでした。

シンポジウムの日までの1週間は、シカゴで毎日、Romneyから話を聞き、技を見て練習したりしました。本やネットには出てこないトムについての逸話も多く語られました。
かつてのRomneyのクリニックのスケジュールを見せてもらいましたが、1時間に12人から20人施術しています。1日に60人から80人みていることになります。
Romneyも70代半ばになり、今では1日35人しかみていないそうです。
(1日15人で忙しいと言っていた自分が恥ずかしくなりました。)

午前9時開始、午後5時までのシンポジウムには、その1日のために遠くはスコットランドやカナダ、またアメリカの各地から、このシンポジウムの意味を知る人たちがやってきました。
今まで長い年月、Bowtechの方法で施術していた人たちの中で、疑問を持つ人たち、実際にトム・ボウエンがどういう施術をしていたのか知りたくて仕方のない人たちです。

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Romneyは、これまで沈黙を守っていたことを詫び、このシンポジウムがどういう経緯で実現したか、自分がトムの技術をこれからのボウエン界にできる限り伝えておくことがトムに対する義務だ、というようなことを語りました。

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(Romney Smeeton と Tom Bowen)
このシンポジウムが今後のボウエン・テクニックにどんな影響を与えるか楽しみです。
そして、私たちのグループもまた来年を目指して進化していきます。




テーマ : 肩こり・腰痛など・・
ジャンル : ヘルス・ダイエット

Profile

Bowen Japan

Author:Bowen Japan
日本人初のボウエン・テクニックのインストラクター。American Bowen Academyにて、マスタークラス修了後、ABAのアソシエイト・インストラクターとしてカリフォルニア州と東京、千葉でクラスを指導のち、Romney Smeeton氏に師事する。現在は、カリフォルニアと日本で施術しつつ、日本でのセラピスト育成のためにBowen School Japan®にてクラスを開催している。

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